メルマガ配信とは?LINEとの違いも含めて網羅的にご紹介

メルマガ配信による集客

集客の基本にもなりますが、『認知』『関係構築(教育)』『行動』の3STEPを意識することが大切です。つまり「どうターゲットの人に知ってもらうか?」「どう信じてもらえるか?」「どう行動を促すか?」です。『認知』の方法としては、SEO対策やSNSなど手段が多岐に渡ります。ですが『関係構築(教育)』ステージは、”メルマガ配信””LINE公式””SNS”の3つが主役になります。SNSは届かない確率が高いので、より確実に届かせるためにおすすめなのが”メルマガ配信””LINE公式”です。

本記事では集客が難しくなった昨今で大切な、『教育』の土台になる”メルマガ配信”に関して網羅的にご紹介します。

目次

メルマガ配信とは?

メルマガとはメールマガジンの略で、配信者が購読者に定期的にメールで情報を配信するマーケティング手法です。
メルマガ配信は、デジタルマーケティングの有名な手段であり、インターネット初期から使われていました。メールアドレスさえあれば顧客に直接情報を届けることができ、集客からファン獲得まで広く活用することができます。

昔からある手法なので「時代遅れ」と思われがちですが、今でもBtoB(法人向けサービス)ではメルマガ配信が主力になっています。BtoC(一般消費者向けサービス)でも、メールを目にする人はまだ多いので集客力を持っています。

メルマガってあまり読まない気が

それは読まれないメルマガの場合です
例えばAmazonや銀行からメールが来てたら
「何ごとかな?」って見ちゃいますよね

メルマガマーケティング

メルマガ配信を使う理由

メルマガ配信の役割は『関係構築(教育)』にあります。つまり、「商品やサービスの価値を理解していただく」「商品やサービスを購入しても大丈夫だと信頼していただく」と言う新規集客の視点があります。そして忘れられがちですが「既に購入された顧客との信頼関係を深める」意味もあります。

メルマガ配信の意味

  • ”見込み顧客”に商品の価値を理解していただく
  • 見込み顧客”に商品を購入するに足る信頼をいただく
  • ”既存顧客”にもっと好きになっていただく
  • ”既存顧客”に追加購入を促す

個人向けのコーチやコンサルは
人間的な共感を深める目的で利用する人も多いですね

メルマガ配信とLINE公式アカウントの違い

メルマガ配信の話をする時に、よくLINE公式アカウントとの違いについて質問を受けます。この2つの違いや使い分け方はこうなります。

メルマガLINE公式
平均開封率 30%平均開封率 60%
無料〜数万円無料〜数万円
HTMLメールで装飾自在リッチメニューなど多機能
ビジネスコミュニケーション1位プライベートコミュニケーション1位

2つの特徴から考えると
『メルマガ配信』・・・ビジネスをされている人向け
『LINE公式』・・・一般消費者向け

と考えることもでき、個人事業主を対象にした場合はビジネス感が弱いのでLINEが優先です。

Instagramを見ていると、LINEに誘導されること多いですよね

toBなどのビジネスの場合は
ホームページ→メルマガのパターンの方が多い気がします
商品に合わせて使い分けた方が良いです

集客の流れ

メルマガマーケティングの流れ

メルマガマーケティングの流れは、集客の全体像を理解してから考えると良いです。集客の流れは『認知』『関係構築』『顧客化』の3段階が基本です。(AIDMAの法則などあるが、共通の流れはこちら)
メルマガマーケティングの役割は、『関係構築』に意識を向けると良いです。新規集客でも既存集客でも、”顧客との関係作り”は大切ですので、『関係構築』に注力すると良いです。

メルマガマーケティングの流れ

STEP
SNSなどで存在を知られる→メルマガに登録される

メルマガを送る相手がいなければ、メルマガ配信の意味はなさないです。まずはメルマガに登録していただける様にしましょう。

STEP
メルマガ配信で信頼関係を築く

よくすぐにセールスする人がいますが『関係構築』が大切です。”商品への疑問解消””価値提供”を継続的に行なって、信頼関係を築く様にしましょう。

STEP
タイミングが来た時にお問い合わせを受ける

顧客が商品を購入するにはタイミングがあります。こちらの都合ではなく、顧客の都合で問い合わせができる様に備えておきましょう。

整体院を経営していた時ですが
夏にLINE登録された方が
冬に初回で来られたことがありました。
その時は不必要でも、時期が来たら必要になる時もあります

現職のコンサルティングも1年後に契約などよくあります

メルマガ配信の方法

メルマガ配信の方法として、メルマガスタンドを使う方法がメインですが普通のメールで送る(BCCで一斉送信する)方も居ます。これは非常に危険な行為ですので、避ける様にしてください。

通常メールで配信する危険性とデメリット

  • 配信先をBCCではなく、CCなどにしてしまった時に個人情報流出に繋がる
  • 『特定電子メール法』に合わない方法で配信し、違法行為になる危険がある
  • 手動操作で送り先設定などするので、時間と手間がかかる

他にも普段使いのメールアドレスが、迷惑メールに入りやすくなる危険もあります。

メルマガスタンドも無料からありますし
わざわざ危険を冒して、通常メールでやらない方が良いです。

おすすめのメルマガスタンド

メルマガスタンド(メールマガジン配信システム)とは、メルマガを配信するために必要な配信システムのことです。メルマガスタンドは、サービスの認知拡大や販促、顧客のナーチャリング(教育)等、多くの事業で活用されています。

メルマガの一斉配信機能を基本とし、ターゲット別に配信する「セグメント配信」や、特定の日にちにメールを自動配信する「ステップメール」、また配信後の効果測定等にも対応しているメルマガスタンドがあります。

このメルマガスタンドは無料〜有料かなり多くのサービスがあります。状況により最適なメルマガスタンドは変わりますので、この記事では僕が使ったことがあるものの中から2つのメルマガスタンドをご紹介します。

基本機能だけ欲しい方とは違い
多機能な運用を前提に選んでいます
それとメールの到達率を優先しています

※『メールの到達率』・・・迷惑メールなど送り先に気づいて貰えない状態にならない確率

オールインワンのマイスピー

非常に多機能なメルマガスタンドです。ステップメールがあることは勿論ですが、アフィリエイト機能があります。他のメルマガスタンドは、それ自体で新規メルマガ登録者を増やすことはできません。がアフィリエイト機能があるマイスピーなら、有料商品をアフィリエイト販売するなどしてリスト回収も図れます。

ただデメリットとして、メールのデザイン面で不満が大きくあります。画像添付なども一手間かかります。

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英語が分かるなら優秀なメールチンプ

無料から使えるメルマガスタンドで、海外ではかなり有名なサービスになります。『Zapier』などのサービスも使えば、様々なツールと連携させることができ最強のツールに生まれ変わります。
残念ながら日本語対応しておらず、また近年アップデートがあったせいでネット上のマニュアルも古いものばかりで導入が難しくなりました。

Mailchimp
Marketing smarts for big ideas | Mailchimp Mailchimp helps small businesses do big things, with the right tools and guidance every step of the way.

余談ですが僕は現在メールチンプを使っています
次に使うメルマガスタンドはMA(マーケティングオートメーション)ですので、内容や目的が大幅に変わってきます。

メール配信について注意事項

メルマガ配信担当者として知っておきたい法律の中でも、「特定電子メール法」、「個人情報保護法」、「著作権法」の3つと制作時に気を付けるポイントを抜粋します。案外守っていない法人さんも多いので、しっかり見直してください。

特定電子メール法

  • 原則として、あらかじめメール送信の同意を得た人以外への送信は禁止
  • メール本文に送信者の氏名もしくは名称、電子メールアドレスなどの表示義務
  • 送信者情報を偽った送信の禁止
  • 送信を拒否した人への送信は禁止

名刺交換した人、ホームページにメールアドレスが記載されている人にも配信は可能です。ですが受け手側の気持ちから考えると迷惑メールであることに違いありません。メールを送る際は事前にそのむねを伝えましょう。

法律上で問題がなかったとしても、事業として結果に繋がらないなら意味がない行動です。

個人情報保護法

個人情報を取得したら、事業者は情報漏えいを防ぐために、安全に保護しなければなりません。よって万全のセキュリティ体制を整える必要があります。メルマガ配信で個人を特定できるものや、公開してはいけない情報を流さない様に気をつけましょう。

著作権法

メルマガ本文に載せるテキストや画像については、他人が制作したものを引用の範囲を超えて、自分が作ったかのように、著作者への断りなく転載するなどの著作権侵害をしないようにしなければなりません。

よくある勘違いなのですが、メルマガは不特定多数ではないから問題ないと思っている人もいます。実際には問題がありますので、テキストの引用も含めて法律を守る様にしましょう。

集客戦略

メルマガ配信で集客する全体図を考える

「メルマガやった方が良い」って
聞くからとりあえず始めました

計画なくして成功はありませんので
しっかり最初から全体図を考えましょう

誰にメールを届ける?

俗に言うターゲットと呼ばれるものになりますが、誰にメールを送るのか?はとても大切なことです。このターゲットが具体的だと、メールでどんな情報を伝えれば良いのか?が見えてきます。

メルマガ配信で1番気をつけないといけないのは、せっかく登録していただいた方との関係がなくなることです。つまり「興味がないからメルマガ解除しよう」とならない様にすることです。その為にも、どんなことを求めているか?理解して配信していきましょう。

どうすれば次に進む?

メルマガマーケティングでよく陥りやすい失敗例は、メルマガ登録者は多いけど集客できない状態です。これは①そもそもメルマガ登録者が合っていない②関係構築ができていない③次に繋がるキッカケがない などの問題です。①②は置いておいて、『③次に繋がるキッカケがない』に関してはバランスが大切です。

法人のメルマガではあまり見ないですが、小規模事業者でよくあるのが宣伝メールしか送らない状態です。もちろん受け手から見れば、邪魔なメールですのでメルマガ登録解除されます。でも宣伝をしなければ、集客に繋がり辛いのも事実です。月に1回程度は、いろんな形でキッカケを作りましょう。

いろんな形の無料セミナーや体験会
時期に合わせたキャンペーン告知
切り口を変えれば、ニーズに合う可能性が出てきます

メルマガ配信ペース

メールを配信するペース

前述の「宣伝メールが多いと嫌われる」話もあります。ここで生まれる疑問が、「メルマガ配信ってどれくらいのペースで送れば良い?」です。こちらも状況により変わりますが、基本的には以下の形をおすすめしています。

メルマガ配信ペース

  • 宣伝メールは月に1回のみ
  • 価値提供メールは週に1回を基準に
  • 大勝負をする時は、この基準を超えても良い

数ヶ月に1回の大勝負では、『初回告知』『1週間前告知』『3日前告知』『前日告知』の様な形式をとっても良いです。ただしこの時も、ただの宣伝にならない様に価値提供はしてください

メールで配信する内容

『関係構築』がメルマガ配信では大切になります。この関係構築と言うのは、もう少し踏み込んで言うと信じてもらえる様にすることと置き換えられます。①商品サービスの質②事業者自体 この2つを信じてもらう為に何を伝えるのか?の視点で考えてください。

メルマガ配信内容

  • 成功事例・・・「私でもできそう」と言う再現性を信じてもらう
  • 機能の詳細・・・一気に伝えると把握できないので、小分けで良さを伝えて理解度を上げる。
  • 専門家としての証明・・・役立つコンテンツを配信・社会的信頼の演出を行い専門家として信じてもらう
  • 人としての証明・・・背景やストーリー、中の人の様子を伝えて人間性を信じてもらう

他にもありますが、基本的にはこの4つを基準にすると良いです。

メルマガ配信戦略

メルマガ配信でチェックすること

どの様なことでも改善し続けることが大切になります。最初から最善策になるはずはなく、またその時は最善でも時代が変われば最善でなくなるからです。メルマガ配信の場合は以下の内容に関してチェックしましょう。

メールの開封率とクリック率

メールの開封率とは、メールを送った時に実際に開いてもらえた確率です。みなさんもメール届いたけど、読まずに捨てることがあると思います。この開封率は”興味がある内容”を発信できているか?の指標になります。

クリック率はとは、メールを送った際に本文に記載されたリンクをクリックされた確率です。宣伝メールであれば、その宣伝の効果の指標になります。

メールの開封率の平均は30%、クリック率は3%と言われています。なのでココを基準に考えがちですが、前回の自分との比較をしてください。平均値は業界や環境によって変わりますので、正しくない情報になることもあります。なので今までより良いか?悪いか?で判断しましょう。

メルマガ配信コツ『タイトル』設定

開封率を上げる正攻法は、『タイトル』で興味を惹けるかどうかです。タイトルの文字数は14文字以内で、要点を伝えることを意識すると良いです。情報が早く回る現代では、一瞬で読むか?読まないか?を判断されます。この一瞬で読める文字数が14文字と言われています。

また興味を引く為に、【】〈〉などの装飾を施したり、キラーワードや数字を入れると良いです。こちらの詳細は後日別記事にまとめます。

メルマガ配信コツ『本文』

本文ではもちろん信頼関係を築くことを忘れない様にしてください。それを前提にしつつ、ストーリーテリングなどの読み進めてしまう文章構成にされると良いです。どんなに良いことを書いていても、読まれなければ意味がありません。

タイトルと冒頭で興味を引き、続く文章で入り込む様に物語調・話し言葉で本文を作ることをおすすめします。

ドライに書き言葉にするのも悪くないですが
人間性での信頼構築ができないので
話し言葉を使った方が、より効果が出る気がします

SEO対策にもメルマガを

メルマガ配信は単体では使わないSEO対策にも

SEO対策と言うのは、ホームページをGoogle検索で上位表示させる手法だと思ってください。サイト運営をするにあたって、1つの目標になっている項目です。このSEO対策ですが評価項目が300以上もあると言われており、非常に難しいジャンルでもあります。メルマガ配信がSEO対策に繋がる理由は、SEO対策の評価項目として”平均閲覧時間”や”離脱率”などのユーザー行動が重要視されているからです。

メルマガに登録されている方は、あなたのサービスや事業・発信内容に興味がある人です。普通にSNSやSEO対策でホームページを見に来た人よりも、信頼関係もありモチベーションも高くなります。なのでメルマガ配信で新しい記事や強化したい記事を紹介するとSEO対策に繋がります。

ウチのメルマガでは価値提供として
メール本文で概要や必要性を伝えて
ブログ記事で詳細をお伝えする
発信方法をとっています

当社のメルマガはセミナー受講者のみ登録しています。なのでこちらのサイトでは公開していませんが、本記事はメルマガに関する内容ですので参考として載せておきます。<メルマガに登録する

メルマガの配信頻度は?

メルマガの配信頻度をどうするか?と言うことに関しては、統計データで答えが出ています。『WACUL INC.』さんの記事『「メール送りすぎ?」 という遠慮は不要。メールマーケティングの実態調査』では以下の様な結果となっています。

週4回以上送付すると開封率やクリック率が下がる傾向にある。どのスコアもほぼ水準を落とすことがない理想の配信頻度は週2〜3回だ。
配信解除率が1%前後と非常に高い企業も個別に確認したところ、「展示会参加者」といった関係性が希薄なリストに配信していることがわかった。配信解除率を高める要因は、配信頻度よりも配信リストの質にあると言えるだろう。
引用:『「メール送りすぎ?」 という遠慮は不要。メールマーケティングの実態調査

興味関心がある人にのみメルマガ登録していただき
興味のある内容をお送りする場合は、毎日でも問題ないそうです。
ただし土台になるのは、週に3回が理想の様ですね

メルマガ配信まとめ

集客の中でも地味に大切なのがメルマガ配信です。なくても集客ができるので軽視されがちですが、集客がどんどん難しくなっている現代ではメルマガ配信まで行った方が良いです。とは言え、集客戦略次第で変わってきますので集客の基本をまとめたこちらの記事も参考にしてください。

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