整体院/治療院がホームページ制作する前に知っておくべきこと

整体 ホームページ制作

整体院や治療院を開業しようとしている人、または既に開業していてホームページを作り直したい人に元整体院の経営者で現在商工会議所(行政系事業者支援組織)でもセミナーを行っている集客の本職としてポイントをお伝えします。

ウチもホームページ制作(企画)はしてますが
メインは集客戦略コンサルタントです。
ホームページ制作会社が言えない、集客視点での
公平な情報
をお伝えします。

目次

集客するためにホームページ制作するなら

整体院がホームページを作るのは、おそらく新規集客をしたいからだと思います。だとすれば何となくでホームページを制作するのではなく、集客できる様にホームページを作らなくてはいけないです。
ではそもそも集客するにはどうしたら良いのでしょうか?基本理論からおさらいです。

ホームページ作るだけでは集客できない

集客のコツ

ホームページ制作の記事なのに、ホームページだけでは集客できないところから入ります。お仕事柄ホームページ制作依頼や、ホームページ制作後に集客ができない人からのご相談も受けます。
昔はホームページを作るだけで集客できていましたが、それは2010年までのお話でただ作るだけでは集客できなくなりました。これは単純に競合他社さんもホームページを制作して、集客しようとしているので競争が激しくなったからです。

厚生労働省の統計によると、16年現在でマッサージ院、鍼灸院、整骨院、整体院などは全国に計13万6460カ所存在。全国に広がるコンビニエンスストアの店舗数(18年11月現在で5万5695店舗、日本フランチャイズチェーン協会調べ)の約2倍に上る。
引用元:#SHIFT

集客するには【商品自体の魅力】×【魅力を伝える力】×【知られる機会】の掛け算を制する必要があります。
ホームページで言えば、『SEO対策やSNSで存在を広め』『競合より魅力的な商品』を『セールスライティングを駆使し魅力をホームページ伝える』ことが集客をする上で大切になります。
どれか1つでも欠くとホームページ制作しても集客できないことになります。

集客の流れで役割を考える

集客の流れ AIDMAの法則

顧客心理に従うと集客には段階があります。AIDMAの法則やAISASの法則やSIPSの法則などいろんなものがありますが、分かりやすく【認知】【関係構築】【顧客化】【継続】と分けて考えます。
ホームぺージの役割は、関係構築であって【認知】がなければそもそも機能しないものです。
また魅力を伝えるホームページであっても、顧客が予約し辛いと集客は叶いません

ホームページ制作前に考えること

  • 知られる機会作りとして、何を使うのか?リスク分散も込めて2つ選ぶ
  • 予約しやすいツールを選ぶ(有名口コミサイトとLINEの組み合わせがおすすめ)

他にも集客に関して細かく
基礎理論をお伝えしている記事も
参考にしてみてください

集客戦略を立ててからホームページを制作する

集客の流れ設計図 ホームページ制作のために

集客に失敗している人の多くは、必要なものを用意せず不要なものを用意していることが多いです。例えばインスタグラム・Twitter・Facebookを併用している結果、すべてのSNSで失敗している。ホームページを制作しただけで、存在を広める施策ができていない。MEO対策などで存在は知られているが、商品に納得してもらう為のホームページがない

なので1番最初に考えるのは、簡単でも良いので集客戦略の設計図にまとめることです。上の画像がその整理を行う為の図なのですが、整体院の場合は以下になります。

【認知】は固定と運用を

知られる機会作りである【認知】では、自動で集客できる様になる固定型と常に動かさないといけない運用型の両方を用意した方が良いです。

固定に関しては”SEO対策”や”MEO対策”などのGoogle対策、”YouTube”などのメディアとPPC広告(Google検索広告であるリスティング広告とSNS広告)のどれかを行なってください。

運用に関してはSNSになります。今の整体院業界ですとインスタグラムが良いかと思いますが、TwitterやFacebookでも大丈夫です。

現状のおすすめは
MEO対策とインスタグラムです
採算が取れるなら広告運用が1番おすすめです

【関係構築】は固定と運用を

見込み顧客に納得していただく【関係構築】に関しては、ほぼ答えが決まっています。固定としては、LP(ランディングページ)つまり縦長のホームページ制作。運用はLINE公式アカウントになります。

【顧客化】は使いやすさを

実はここで集客に失敗している人が多いです。見込み顧客がランディングページを読んで「行きたい」となったとしても、予約が面倒だと諦めてしまいます。整体院の業務効率も考えて、有名な口コミサイトの予約システムとLINE公式アカウント、電話の3本柱にされると良いです。

早く予約を確定させたい人は、予約システム。気軽に質問しながら予約したい人は、LINE公式アカウント。アナログなやり方が好きな人は電話。と言う風に、顧客にとって使いやすいツールが変わるからです。

結構いるのですが
自社アプリとかユーザー数少ない口コミサイトのシステムだと
登録の手間やセキュリティの不安で集客できなくなります

【継続】は継続的なコミュニケーションを

リピートやクロスセル(物販など)やアップセル(上位コースなど)に繋げていく【継続】では、整体施術やトークマニュアルも大切ではあります。ただ今回はツールの話ですので、関係性を続けながらモチベーションを上げるものが良いです。上記の【関係構築】で選んだSNSとLINE公式アカウントを使いましょう。

SEO対策はできない前提で考える

ホームページ制作に詳しくないとSEO対策をすることを考える人も多いです。ただSEO対策はできないと考えていた方が良いです。抜け道はありますが、基本的に『○○整体』と検索するとホットペッパー・イーパーク・エキテンが上位をしめ、その後に整体院のホームページが出てきます。

整体院の中で1位に当たる検索順位4位を取れたとしても、検索されている人のわずか10%もホームページを見ないです。その為に競合他社を置き去りにするくらいのSEO対策をする予算がもったいないです。

GoogleMAP=MEO対策を前提に

今の検索する人は90%近くがスマホでの検索になっています。このスマホで検索すると、GoogleMAPが出てきてその下にホームページが出てきます。つまりSEO対策で1位を取るより、MEO対策で3位をとった方が目立ちます

またSEO対策に比べると比較的簡単に上位表示させることもできますので、確実に集客したい方はMEO対策をおすすめします。

安いMEO対策会社は代行業レベルなので
ご自身でするのと大差はないです。
無料でやっているセミナーを受けて自分でしましょう
それで上手くいかない時は、MEOに詳しいコンサルタントに相談すると良いです

整体院に必要なホームページ2パターン

ひとえにホームページ制作すると言っても、2つのパターンを考えなくてはいけません。1つは旧来のホームページであるサイト型です。これは複数のページがあり、”料金””スタッフ紹介””アクセス””お問い合わせ””代表メッセージ”などが小分けになっているものです。

もう1つはLP(ランディングページ)と言われるもので、縦長のホームページとなります。この縦長のホームページは、スマホで見た時にスライドするだけですべてのことが分かる仕様になっています。

先に結論を言いますと
長期戦で集客力を付けたい場合は
サイト型にLPを入れ込むことをおすすめします。
ただし原則的には、LP単独をおすすめします。

サイト型でコンテンツSEO対策を狙う

サイト型ホームページ

サイト型のホームページの真価は、ブログを含む多くのページを作ることにあります。ランディングページと比べて成約率が下がる(100人見た時に何人が予約するかの確率)デメリットがあっても、それ以上にコンテンツSEO対策は強力な集客の可能性を秘めています。

コンテンツSEO対策とは

ブログ記事などでSEO対策を行うことです。整体院だと本来は『○○ 整体』などの検索でしか見つけられません。そこを健康の関する記事を作れば、そのキーワードでもSEO対策に載る様になります。
これを量産することで、ホームページのアクセスを増やしたり本来狙っている『○○ 整体』でSEO対策しているページを補助するものです。

ただしコンテンツSEO対策にもコストは掛かります。
素人が行うのは中々難しいこともあり
リスティング広告(Google検索広告)をした方が
費用対効果が良くなる傾向に
あります。
なのであまりおすすめしません。

LP(ランディングページ)を症状別で作る

ランディングページ

LP(ランディングページ)は、自然と読み進める構成なので没入感があります。なので成約率もサイト型に比べて良くなる傾向にあり、集客力が強いホームページになります。このランディングページは、見込み顧客にあっているほどに効果が出ますので、症状別で作成すると集客力が強まります。

整体院の場合でしたら、『整体』『腰痛』『肩こり』『頭痛』などの症状ページ。あるいは『骨盤矯正』『肩甲骨剥がし』『小顔矯正』の様な施術内容でのランディングページをそれぞれ用意すると良いです。

費用対効果を考えてホームページの予算を決める

整体院に必要なホームぺージはランディングページであり、まずはメインメニュー用に作られることをおすすめします。
なのでランディングページを作ることを前提にお話しますが、予算によって大幅に内容が変わってきます。

web関係の比較などを行なっている『web幹事』さんの記事を参考に、相場による質の違いに関してですが

Web幹事
LP制作(ランディングページ)の費用と料金相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】 | Web幹事 ランディングページ制作(LP制作)の相場と料金の目安を目的別に徹底解説いたします。LPを制作する上で重要なポイントや実際の制作会社の料金表の事例などもご紹介します。...
とにかく安価でLPを用意したい〜10万円
デザインもこだわりたい10万円〜30万円
ライティングもプロに任せたい30万円〜60万円
集客戦略から作り込みたい60万円〜

集客できないければ意味がないので、中途半端に作る意味はないと思っています。最低でもライティングをプロに依頼する様にしましょう。どれだけデザインがキレイなホームページができても、集客力がないのなら制作費をSNS広告に回した方が良いです。

ホームページ制作予算を下げるには?

開業する時はお金が掛かりすぎて感覚がマヒしてしまいますが、ホームページ制作費は大きな負担です。最低でも30万円クラスのホームページを作らないといけない以上、コストをさげることも考えた方が良いです。

そこでホームページ制作費をおさえる方法として、比較的誰でも使える2つのパターンをご紹介します。

ホームページ制作はペライチで自分でもできる

ペライチ
ペライチ|無料から使える簡単ホームページ作成ツール ホームページ作成ツールのペライチなら、オンライン決済や予約にも対応した高品質なホームページが誰でも簡単に低価格で作成できます。もちろん専門知識やプログラミングは...

『誰でも簡単にホームぺージが作れる』をテーマに作られたサービスで、高齢者や小学生でも実際にホームページを作っている人が多数いるツールです。最低料金も無料から使えますので、無料で始めて集客できる様になったらもっと集客効率を上げるために有料プランに切り替えるなどの段階的な運用もできます。

自分でホームページを作れる様になると、いざ予算を掛けてホームページを制作会社さんに依頼する際の判断力に繋がります。「本当にこの会社でいいのか?」と比較検討する際に、料金や見た目ではなく集客できるかどうかで判断できる様になります。

僕が整体院を経営してた頃は
『西宮 整体』『西宮 腰痛』『西宮 肩こり』『西宮 頭痛』のランディングページをペライチで作りました。
SEO対策×MEO対策の効果もあって、実質無料&半自動で毎月10〜15名の新規集客に繋がっていました。

ホームページ制作費に使える補助金を活用

補助金と言うものを知っていますか?簡単に言えば、経営力強化のために国などの行政が掛かった費用の一部を補助してくれる制度です。整体院新店舗開業、整体院が新サービスを始めるなどを想定すると有名な補助金はこちらの2つになります。

<低感染リスク型ビジネス枠>小規...
あわせて読みたい

事業再構築補助金・小規模事業者持続化補助金は条件つきですが、補助額も高額なのでチェックはしておきましょう。行政系のものですので、毎年度内容が変わります。

また地方の自治体(県や市)が独自に行なっている補助金もあります。西宮市もホームページ制作費に関しては最大5万円の補助金を出しています。

ただ補助金を使うとなると動き辛くもなります。
状況次第では融資の方が補助金より良いこともありますので
「取れたら取る」くらいの感覚が良いです。

ホームぺージ制作会社の選び方

ホームページ制作会社の選び方

本記事ではLP(ランディングページ)を作成することを前提に進めます。まず知っていただきたいのが、【ホームページを作れる=集客できるホームページができる】わけではありません。ホームページ制作会社さんにも得意不得意がありますし、それはそれぞれの理念や目的からも変わってきます。

整体院業界で言えば、整体院だからって
骨盤矯正や肩甲骨剥がし、運動指導ができる前提にされても困らないですか?それと同じで技術は別物なので、出来る出来ないの差があります。

ホームページ制作に関わる特殊技術

  • 集客戦略(ウリ・ブランディングなど)の立案
  • セールスライティング
  • webデザイン
  • HTML/CSSなどのコーディング
  • SEO対策

それぞれが独立した技術となります。それぞれ出来る出来ないの差が激しいです。

制作事例をも元に制作会社を決める

たくさんの要素はあるのですが、それを素人で判断することは難しいと思います。当然ですがホームページ制作会社は仕事が欲しいので、自分の会社が良く思われる様に話します。その言葉1つ1つの真偽を考えたり、業界の中だけで知られているお金や人の動きは見えないから判断が難しいです。

なので結論どうすれば良いのか?ですが、まず予算内で依頼できるホームページ制作会社を3~5社集めてください。(※フリーランスではなく法人化している)それぞれの会社の制作事例を見てください。

フリーランスの方が安く技術はありますが
契約書や仕様書など事務の面で穴が多いことが多く
トラブルに発展しやすい
のでおすすめしません。

この制作事例を見た時に自分が「この商品欲しい」と感じるページがいくつあるか?で判断してください。当然ですが集客できるホームページ制作会社は、あなた自身も集客できるホームページを作る会社です。自分自身が欲しくなる様なホームページを多く作っている制作会社を選びましょう。

ホームページ制作会社を選ぶ流れ

STEP
ホームページ制作予算を決める
STEP
予算内の制作会社を3~5社決める
STEP
制作事例を見て、本当に商品を欲しいと思えるページを多く作っている会社を選ぶ

忘れてはいけない医療系広告規制

整体院・治療院を開業する人なら聞いたことがあるかと思いますが、医療系は広告規制が厳しいです。大きい会社や個人事業主は関係なく、小さい個人院でも罰金命令が出されることもあります。整体院はリラクゼーション業なので、後述の『医療広告ガイドライン』の対象ではありませんが、有識者会議で対象にする方向で動いてます。いつ適応されるか分からない状況です。なので必ず概要だけでも知っておきましょう。

整体院・治療院に関わる広告規制

  • 『医療広告ガイドライン』
  • 『医療法』
  • 『柔道整復師法』『あ・は・き法』
  • 『薬事法』(物販をする場合)
  • 『景品表示法』

たくさん法律があって、覚えきれないです

細かくチェックした方が良いですが
要約すると以下の3つです
『他の資格と勘違いされない様にする』
『証拠がないことを表記しない』
『効果効能を書かない』

よくある違反例

  • 『満足度92%』▶︎証拠となる統計データが必要
  • 『口コミNo. 1』▶︎証拠となる統計データが必要
  • 『日本初』『世界初』▶︎証拠となるデータが必要
  • お客様の声で本人以外の写真を使用
  • お客様の声で効果を記載▶︎他サイトの口コミを画像で載せるのは可能
  • 『◯◯クリニック』▶︎医師免許がないと使用不可
  • 『ドクター』▶︎医師免許がないと使用不可(他業種なら可能だが類似業種は不可)

※あくまで管轄自治体・組織の判断で変わってきます。

最後に

ホームページは大きな予算を使いますし、チラシやリスティング広告(Google広告)SNSやGoogleMAPなどを行った費用対効果を決める大切なものです。整体院・治療院集客において、オンラインで集客をするならもっとも大切なものだと思ってください。なのでホームページ制作会社はしっかり選びましょう。

整体院・治療院業界で有名な制作会社だとしても
今この世の中で集客できるホームページを作れるかは別の話
です。
自分や家族、従業員の人生を掛けているのだから良い制作会社を手を抜かずに厳選して選んでください。

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