文責:藤田 泰仁
2026年度(令和8年度)の西宮のホームページ補助金は、西宮商工会議所が行う「ホームページ等制作・更新経費補助事業」です。西宮市内の小規模事業者が、ホームページやランディングページを制作会社などに頼んで作る・更新するときの外部委託費が対象で、補助率は1/2以内、上限は1事業者5万円です。申込期限は2027年1月28日17時ですが、予算がなくなりしだい締め切られます。交付決定より前に契約・発注すると対象外になるため、「申請→交付決定→契約」の順番を守ることが最大の注意点です。
2026年度の西宮のホームページ補助金は「補助率1/2・上限5万円」
2026年度(令和8年度)に西宮市内の事業者が使えるホームページの補助金は、西宮商工会議所の「ホームページ等制作・更新経費補助事業」です。2026年11月2日に募集が公表されました。対象は、営利を目的とする西宮市内の小規模事業者で、過去に西宮市ホームページ制作経費補助金やこの補助金を使っていないことが条件です。ホームページやランディングページの新規制作・更新を、制作を本業とする事業者に頼んだときの外部委託費が対象になります。補助率は経費の1/2以内、上限は1事業者につき5万円です。受付は随時で、申込期限は2027年1月28日(木)17時ですが、予算がなくなりしだい早く締め切られる可能性があります。
合同会社well coの藤田です。西宮市内の事業者さんと話していると、「ホームページを直したいけれど、費用がネックで後回しになっている」という声をよく聞きます。今年度も、西宮商工会議所からホームページ制作・更新の補助金の募集が始まりました。この記事では、西宮商工会議所の募集ページと交付要綱(PDF)をもとに、対象になる人・経費、もらえる金額、申請の流れと注意点を整理します。
西宮のホームページ補助金(2026年度)の概要は?
まずは全体を表で確かめておきましょう。「西宮市のホームページ補助金」と呼ばれることがありますが、2026年度の窓口は西宮商工会議所です。申請も問い合わせも、商工会議所の補助金事務局に対して行います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な名称 | 令和8年度 西宮商工会議所ホームページ等制作・更新経費補助事業 |
| 実施するところ | 西宮商工会議所 |
| 対象になる人 | 営利を目的とする西宮市内の小規模事業者(過去に西宮市ホームページ制作経費補助金・本補助金を使っていないこと) |
| 対象になる経費 | ホームページ・ランディングページの新規制作または更新にかかる外部委託費 |
| 補助率 | 補助対象経費の1/2以内 |
| 上限額 | 1事業者につき5万円 |
| 受付期間 | 随時受付。申込期限は2027年1月28日(木)17:00(予算がなくなりしだい早期終了の可能性あり) |
| 事業を終える期限 | 実施完了後30日以内、または2027年2月28日(日)まで |
| 申請方法 | 申請フォームから申し込み、2営業日以内に必要書類をメールで提出 |
金額だけ見ると大きな補助金ではありません。ただ、要件がシンプルで、事業計画書を作り込んで審査を受けるタイプの補助金と比べると、手続きの負担は軽めです。ホームページの手直しを「いつかやろう」と思っていた方にとっては、取りかかるきっかけになる制度だと思います。
対象になるのはどんな事業者?
対象は「営利を目的とする西宮市内の小規模事業者」です。法人・個人事業主のどちらでも申請できます。ポイントは、従業員数で決まる「小規模事業者」に当てはまるかどうかと、過去に同じ種類の補助金を使っていないかの2点です。
小規模事業者の基準(常時使用する従業員数)
| 業種 | 常時使用する従業員数 |
|---|---|
| 商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く) | 5人以下 |
| サービス業のうち宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
| 製造業その他 | 20人以下 |
従業員数は申請する時点の人数で数えます。募集ページでは、中小企業基本法と労働基準法第20条の「解雇の予告を必要とする者」を基準にするとしています。そのため、日雇いの人、2か月以内の期間を決めて雇っている人、季節的な仕事で4か月以内の期間を決めて雇っている人、試用期間中の人、会社の役員、同居している親族の従業員は人数に含めません。飲食店やサロンなどで「パートさんを入れると6人になる」という場合でも、数え方によっては対象になることがあります。迷ったら事務局に確かめましょう。
過去に西宮のホームページ補助金を使った人は対象外
交付要綱の第4条では、対象者を「過去に西宮市ホームページ制作経費補助金または本補助金を利用していない」事業者としています。以前の年度に、西宮市のホームページ制作の補助金を一度でも使ったことがある場合は申請できません。代替わりや法人化をしたケースなど、判断に迷うときは申請前に事務局へ確認しておくと安心です。
補助の対象になる経費・ならない経費は?
対象になるのは、ホームページやランディングページの新規制作・更新を外部に頼んだときの委託費です。ランディングページとは、広告やSNSから来た人に1つの商品やサービスを案内し、予約や問い合わせにつなげるための縦長の1ページのことです。要綱で決まっている主な条件は次のとおりです。
- 外部への委託費であること(自分で作る場合の作業時間などは対象にならない)
- 委託先は、ホームページの作成に関する業務を経常的に(ふだんから仕事として)行っている事業者に限る
- 委託先は個人・法人を問わず、小規模事業者でなくてもよい
- 委託先は、なるべく西宮市内の事業者にするよう求められている
- 自社PRによる取引拡大や顧客創出につながる、自社のホームページ等であること
一方で、ドメインやサーバーの費用、公開後の保守費、広告費などが対象になるかどうかは、募集ページと要綱には書かれていません。見積書にこうした費用が含まれる場合は、どこまでが対象になるのか、また消費税の扱いがどうなるのかを、申請前に事務局へ確認しておきましょう。見積書の段階で「制作・更新の費用」と「それ以外の費用」を分けて書いてもらうと、やり取りがスムーズです。
ただし過去支援してきた経験上ですが、ドメインやサーバー代・システム利用料は対象外。税抜価格に対して補助金額が決まります。その前提で備えた方がいいです。
補助金はいくらもらえる?計算の例
補助金の額は「補助対象経費×1/2」で、上限は5万円です。つまり、対象経費が10万円までなら半額、10万円を超えると5万円で頭打ちになります。また要綱の第7条により、千円未満の端数は切り捨てられます。
| 補助対象経費 | 計算(1/2) | 補助金の額 | 自己負担 |
|---|---|---|---|
| 6万円 | 3万円 | 3万円 | 3万円 |
| 8万5,500円 | 4万2,750円 | 4万2,000円(千円未満切り捨て) | 4万3,500円 |
| 10万円 | 5万円 | 5万円 | 5万円 |
| 30万円 | 15万円 | 5万円(上限) | 25万円 |
もう一つ知っておきたいのが、ほかの補助金と組み合わせる場合のルールです。同じ事業に国・県・市などの補助金が出る場合は、その補助金の対象経費を差し引いた金額をもとに計算すると決められています。また、補助金は事業を終えて報告したあとに支払われる仕組みです。制作費はいったん全額を自分で支払う前提で、資金の予定を立てておきましょう。融資と補助金の違いや、後払いの資金繰りの注意点は創業融資と補助金の使い分けを解説した記事でも詳しく紹介しています。
申請から受け取りまでの流れは?
募集ページと交付要綱をもとに、申請から補助金を受け取るまでの流れを整理しました。順番を間違えると対象外になる手続きがあるので、全体を先に頭に入れておきましょう。
- 1. 制作会社などに相談し、見積書をもらう
- 2. 申請フォームから申し込む
- 3. 申し込みから2営業日以内に、必要書類を補助金事務局へメールで送る
- 4. 西宮商工会議所の審査を受け、交付決定(または不交付決定)の通知を受け取る
- 5. 交付決定のあとで、制作会社と契約・発注する
- 6. 制作・更新を終え、制作会社への支払いを済ませる
- 7. 完了後30日以内(遅くとも2027年2月28日まで)に実績報告書を出す
- 8. 補助金の額が確定したら、交付請求書を出して補助金を受け取る
申請で必要な書類
| 区分 | 必要な書類 |
|---|---|
| 共通 | 見積書 |
| 個人事業主 | 令和7年分の所得税確定申告書(第一表)または開業届の写し |
| 法人 | 履歴事項全部証明書(発行日から3か月以内のもの。写しも可) |
書類を送るメールの件名は「ホームページ等制作・更新経費補助事業(申請者名)」とするよう案内されています。送り先のアドレスは、募集ページに記載された補助金事務局のアドレスを必ず確認してください。事業が終わったあとの実績報告では、要綱の第10条にもとづき、実績報告書、事業報告書・事業収支決算書、請求書や領収書の写しなどを出します。見積書・請求書・領収書は申請から報告まで一式で保管しておきましょう。
申請前に知っておきたい5つの注意点
この補助金は手続きがシンプルな分、うっかりミスで対象外になるともったいない制度です。特に気をつけたい点を5つにまとめました。
1. 交付決定より前に契約・発注しない
いちばん大事な注意点です。募集ページには「交付決定日より前に契約・発注したものは対象外」とはっきり書かれています。申請書に書く事業着手日(契約予定日)は、申請日から2週間以降を目安にするよう案内されています。「制作会社と話がまとまったから先に発注しておこう」とすると、その費用は補助を受けられません。制作会社にも、補助金を使う予定であることを最初に伝えておきましょう。
2. 予算がなくなると期限前でも締め切られる
受付は随時ですが、予算がなくなりしだい終了します。申込期限の2027年1月28日はあくまで最終日で、それより前に締め切られる可能性があります。使うと決めたら、見積書をそろえて早めに申し込むのが安全です。
3. 完成と支払いの期限から逆算する
事業は、完了後30日以内、または2027年2月28日(日)までに、制作会社への支払いと事務局への報告を終える必要があります。申込期限ぎりぎりの1月下旬に申請すると、交付決定を待ち、契約から2週間程度あけて着手し、2月中に制作・支払い・報告まで済ませることになり、かなり慌ただしくなります。制作会社の繁忙期とも重なりやすいので、制作にかかる期間を見積もりの段階で確かめておきましょう。
4. 頼む先が「ホームページ制作を本業とする事業者」か確かめる
対象になるのは、ホームページの作成に関する業務を経常的に行っている事業者への委託費だけです。知り合いに個人的に頼む場合などは、対象にならない可能性があります。あわせて、委託先はなるべく西宮市内の事業者にするよう求められている点も、依頼先を選ぶときに頭に入れておきましょう。
5. 「作ること」をゴールにしない
現場でよくあるのが、補助金を使ってきれいなホームページができたのに、問い合わせや予約がほとんど増えないケースです。この補助金の目的も、自社PRによる取引拡大や顧客創出とされています。発注する前に「誰に見てほしいのか」「見た人に何をしてほしいのか(電話・予約・来店など)」「ホームページに来てもらう入り口はどこか」の3つを決めておくと、制作会社への依頼内容がぐっと具体的になります。
ホームページだけでなく、Googleマップの店舗情報やSNSも含めて見直したい方は、西宮の小さな店がWeb集客で最初に見直す3つの場所が参考になると思います。すでにページはあるのに予約が増えない場合は、予約が増えないランディングページの共通点と直し方で、手直しの優先順位を確かめてみてください。
補助金を使う前に、ホームページの役割を決めておこう
上限5万円の補助金は、大がかりなリニューアルよりも、「予約ボタンが見つけにくい」「料金やメニューが古いまま」「スマートフォンで読みにくい」といった、売上に近い部分の手直しと相性がよい制度です。どこを直すべきかが決まっていれば、少ない予算でも効果を確かめやすくなります。
一方で、「そもそも誰に向けて何を伝えるか」「ホームページとSNSやチラシをどう役割分担するか」は、事業全体の方針とセットで決める必要があります。ここが曖昧なまま制作を頼むと、制作会社も提案しにくくなります。申請の準備と並行して、事業の方向性を一度言葉にしておくことをおすすめします。
まとめ
2026年度の西宮のホームページ補助金は、西宮商工会議所の「ホームページ等制作・更新経費補助事業」です。西宮市内の小規模事業者が、ホームページやランディングページの制作・更新を外部に頼む費用の1/2、最大5万円が補助されます。申込期限は2027年1月28日17時ですが、予算がなくなれば早く締め切られます。交付決定前に契約・発注しないこと、2027年2月28日までに支払いと報告を終えることを忘れずに、早めに準備を始めましょう。
とはいえ、ホームページは集客の一部にすぎず、何を優先して直すかは事業の課題によって変わります。当社の事業戦略顧問では、補助金の活用も含めて、事業戦略・集客・業務改善をまとめて見ながら、経営者と一緒に優先順位を整理し、実行まで伴走しています。「補助金を使う前に、何から手をつけるべきか整理したい」と感じた方は、気軽にご相談ください。
よくある質問
- 西宮市のホームページ補助金は、どこに申請すればいいですか?
- 2026年度(令和8年度)は、西宮商工会議所の「ホームページ等制作・更新経費補助事業」として募集されています。西宮商工会議所の募集ページにある申請フォームから申し込み、2営業日以内に必要書類を補助金事務局へメールで送ります。
- 自分でホームページを作る場合も補助の対象になりますか?
- 対象になるのは、ホームページの作成に関する業務を経常的に行っている事業者に委託した外部委託費です。自分で作る場合の作業時間などは対象になりません。
- すでに制作会社に発注してしまいました。今から申請できますか?
- 募集ページでは、交付決定日より前に契約・発注したものは対象外とされています。すでに発注済みの費用は補助を受けられない可能性が高いため、気になる場合は事務局に確認してください。
- ホームページの更新だけでも申請できますか?
- はい。新規制作だけでなく、ホームページやランディングページの更新にかかる外部委託費も対象です。ただし、保守費やサーバー代などが対象になるかは募集ページと要綱に書かれていないため、事前に事務局へ確認しましょう。
- 以前、西宮市のホームページ制作の補助金を使いました。もう一度使えますか?
- 交付要綱では、過去に西宮市ホームページ制作経費補助金または本補助金を利用していない事業者が対象とされています。以前に使ったことがある場合は対象外です。
出典:西宮商工会議所「令和8年度 西宮商工会議所ホームページ等制作・更新経費補助事業」/西宮商工会議所「ホームページ等制作・更新経費補助事業 交付要綱」(PDF)(いずれも2026年11月2日確認)
